標準積算歩掛(協会規格)

1.適用範囲

全国ボックスカルバート協会規格のボックスカルバート据付作業に適用します。

2.施工概要

施工フローは下記を標準とします。

ボックスカルバート

施工フロー図

(注)本歩掛で対応しているのは、実線部分のみです。

3.機種の選定

使用する機械の機種・規格は、次表を標準とします。

機種・規格

構造物名称 規格区分 機械名 規格
ボックスカルバート 内空高、内空幅 
2.5m以下
ラフテレーンクレーン 油圧式 排出ガス対策型 25t吊
ボックスカルバート 上記以外の区分範囲 ラフテレーンクレーン 油圧式 排出ガス対策型 45t吊

(注)現場条件等により上表の規格により難い場合は、別途検討する

ボックスカルバート据付歩掛は、次表の通りとします。

歩掛区分

歩掛区分図

ボックスカルバート据付歩掛

ボックスカルバート据付歩掛表

  1. 凡例 上段:PC鋼材を使用しない場合(ボックスカルバートの据付)
    下段( )書き:PC鋼材による縦連結の場合(ボックスカルバートの据付+PC鋼材による縦締め)
  2. 本歩掛で対象としている製品は、1ブロックを1部材で構成するボックスカルバートである。
  3. 本歩掛は、グラウトを使用しないPCアンボンドケーブル等による施工には適用しない。
  4. 歩掛は、運搬距離30m程度までの小運搬を含むものであり、床堀り、埋め戻し、残土処理は含まない。
  5. インバート形状の場合、内空高は最大値とする。
  6. ラフテレーンクレーンは賃料とし、標準的な規格は表1による。ただし、作業半径等現場条件と異なる場合は、別途検討する。
  7. PC鋼材、定着金具は別途必要量を計上する。
  8. 縦締め歩掛は、直線部にのみ適用する。
  9. 雑工種、諸雑費は労務費とラフテレーンクレーン賃料の合計額に表3の率を乗じた金額を計上する。
    ただし、諸雑費として計上する金額は上限値とする。なお、雑工種及び諸雑費に含まれる内容は次のとおりである。
    ・雑工種(基礎砕石)/敷設・転圧労務、材料投入・締固め機械運転経費、砕石等材料費
    ・雑工種(均しコンクリート)/打設・養生・型枠製作・設置・撤去労務、電力に関する経費、シュート・ホッパ・バイブレータ損料、コンクリート、養生材、均し型枠材料費
    ・諸経費/レバーブロック・油圧ジャッキ(ポンプを含む)・グラウトポンプ・ミキサーの損料、 敷モルタル・目地モルタル・グラウト材等の材料費
  10. 基礎砕石の敷均し厚は、25cm以下を標準としており、これにより難い場合は別途計上する。
  11. 雑工種における材料は、種別・規格に関わらず適用できる。
  12. 本歩掛には、均しコンクリート型枠施工時の剥離材塗布及びケレン作業を含む。