ごあいさつ
当協会が扱うプレキャスボックスカルバートは、昭和36年(1961年)に開発され、その品質の均一性、施工現場での省力化、工期短縮、工事公害対策、経済性など工場製品の特長と相まって、急速な普及がなされました。当協会は、昭和61年(1986年)2月に設立され、使用者の方々の利便性を鑑み、製品規格を定め、技術的に確立した指針の作成に取り組んでまいりました。
現在では、設計技術の進歩と共に、環境整備の重要性が指摘され、下水道分野から、土木、建築の広範囲にわたって安定した資材として広く使用されております。
まず初めに製品の外圧強度試験、継手部の水密性を含む広範囲な調査、研究を行うと共に、製品規格、設計、施工、維持管理について検討し、平成2年(1990年)3月に「鉄筋コンクリート製プレキャストボックスカルバート道路埋設指針」を発刊しました。
その後、平成13年(2001年)3月に「プレキャストボックスカルバート 設計・施工マニュアル」(初版)を発刊して以来、「JIS A 5372、JIS A 5373」「道路土工カルバート工指針」「日本下水道協会規格」等の各機関の規格化に参画すると共に、産学協同により技術の更新を図っております。また、当協会の会員社には、設計ソフト等のノウハウを提供し、製品の信頼性向上に努めております。
これからは、建設現場における労働環境の変化やi-Constructionの言葉の下、更なる生産性向上が望まれています。このような社会環境の中、当協会のプレキャストボックスカルバートがお客様に採用されることにより、安心、安全で経済性に富んだ社会資本整備を担うことができれば大変光栄に思います。